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2023年11月、保存修理工事のため「道後温泉本館」を覆っていたテントが外されました。12月半ばにかけて足場の鉄骨も解体され、恒例の大掃除も実施されます。
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観光スポット
愛媛県松山市
道後温泉
リニューアル
足場とテントに隠されていた道後温泉本館の姿がもうすぐ見られそうです!
道後温泉本館は、2019年1月から建物の保存修理のため全面工事に入っていました。
工事のため、本館全体は足場で囲まれ、それを覆うテント膜が張ってあったのですが、2023年11月ついにテント膜が取り外されました。
12月半ばまでには足場の解体も完了し、久しぶりに本館の全貌が見られる予定です。
今回は、テントが外れた道後温泉の様子(足場の鉄骨越しになりますが)を見てきましたので写真とともにご紹介します。
▲ 道後温泉本館・正面。入り口と看板が見えます。
テント膜を取り外す作業は、11月始めから行なわれていたそうです。
取材日の11月11日(土)には、すべてのテント膜が外れ、足場を残すのみとなっていました。
上の写真は道後温泉本館の正面です。
まだ少し見づらいですが、「道後温泉」の看板が久しぶりにその姿を見せていました。
ここは「玄関棟」と呼ばれる部分で、現在の建物は大正13年(1924年)の竣工です。
▲ 道後温泉本館・斜め前。休憩室部分です。
こちらは、正面斜め前から見た写真です。
2階、3階の休憩室にあたる建物部分も久しぶりに見えました。
まだ休憩室の利用は再開していませんが、ここも主に地震対策として壁や床の補強工事などが行なわれているそうです。
来年(2024年)7月には、全面営業を再開する予定となっています。
▲ 道後温泉本館・北側。
▲ 道後温泉本館・北側。神の湯の塔屋「振鷺閣」が見えます。
道後温泉正面に向いて左側は、ちょっとした小道の坂になっています。
こちら側を上ると神の湯の塔屋にあたる「振鷺閣(しんろかく)」を見ることができます。
※写真中央付近の赤い建物です。
振鷺閣は、明治27年(1894年)に建てられました。
赤い部分は、当時は珍しかった「ギヤマン」が使用されています。
ここには、太鼓が吊り下げられていて、今も「朝6時・正午・夜6時」の1日3回鳴らされています。
▲ 道後温泉本館・東側。現在は、正面玄関の裏にあたるこちらから入場できます。
こちらは本館正面の裏側です。
道後温泉は工事中も温泉に入ることだけはできるようになっており、今はここが入り口となっています。近所の方や観光客の方が結構多く利用しているようで、日によっては行列になっていることも。
今回外されたテント膜は、愛媛県と縁の深い現代アーティスト・大竹伸朗さんによってデザインされた作品でした。今年5月~7月まで、県美術館で大回顧展も行っていましたね。
★まいぷれ取材記事:愛媛県美術館で「大竹伸朗展」を開催中!(※現在は終了)
大竹さんご本人の意向もあり、外されたテント膜は運動会等の行事で使える通常のテントに加工され、松山市内にあるすべての市立小学校(53校)に1つずつ寄贈されるとのことです。
▲ テント膜が外れる前の道後温泉本館・東側(2023年1月撮影)。
道後温泉本館では、12月に一年に一度の休館日を設けて大掃除を行います。
また、この大掃除の様子を見学できる見学会も開催しています。
営業中には見ることができないそれぞれの浴室などが見学できる貴重な機会となっているので、興味のある方はぜひお申し込みください。見学は無料ですが、先着で10名となっていますのでお早めに!
■日時:2023年12月5日(火)9:30~10:00
■定員:10名(先着)
■料金:無料
■申込期間:2023年11月20日(月)~30日(木)
■申込方法:道後温泉事務所に電話(089-921-5141)で申し込み。
※電話は、9:00~17:00までの受付です。
詳細は、以下の公式ページでも確認できます。
▲ 湯神社方面への階段から見る本館。本館裏側付近に湯神社へ続く階段があり、全体像が眺められます。
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。