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九十九屋さんたの妖怪古今録

お稲荷さんと飯綱

お稲荷さんはどんな神様?

 お稲荷さんを皆さんはご存知ですよね。農家や商売をされていると家にあることもありますし、ないとしても近所を巡れば少なくないと思います。では、お稲荷さんはどんな神様なのでしょう。
 お稲荷さんは神様としては、豊受大神や、宇賀之御魂命、御饌津神といった名前を持ちますが、稲にかかわる神という点では共通しています。つまりは稲の精霊の神様ですね。そんな神様が稲荷と呼ばれるのは「稲成り」あるいは「稲生り」で、その神の腹から稲が生じたという伝説からです。どうして狐かというと、古来狐をケツと呼びました。名前の一つであるミケツノカミ(御饌津神)を三狐神と読みました。そこから狐は、御稲荷様の御使いと呼ばれたのです。こちらは主に神道系のお稲荷さんです。ただし、狐はもともと山の神の使いとされていました。
 八千代の権現さまは神様を残しましたが、逆に仏さまを残したお稲荷さんもあります。そちらも狐がかかわってきます。狐(インドでは山犬)に乗った姿をした仏さまであるダキニ天を本尊とするものです。その代表的なものが長野にある飯綱大権現です。
 さて、飯綱という妖怪がいます。人に憑く類のもので、狐憑きに似ています。もともと管狐といわれる竹の管に入ってしまうくらい小さな狐を操る呪術が存在しており、用いる行者を飯綱使いと呼びました。何かあってはぐれてしまったものが飯綱と呼ばれるのです。その名前の由来は先程の長野の飯綱大権現です。
 このように八千代の権現さまには、狐を通して集まったいろいろな要素が、合わさり、混じりながら、今でも少しづつ残っているのです
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